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2017年6月19日更新

フライパンってどう選べばいいの?道具選びのプロが教えるチェックポイント

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「炒める」「焼く」の調理方法に特化したフライパンは、数あるキッチン道具の中でもメインとして使われ、料理の美味しさに直接影響するアイテムです。フライパンはとても奥が深く、材質、板の厚み、サイズ、コーティングなど、さまざまな組み合わせによって料理の出来が変わります。そこで、料理道具屋「飯田屋」の6代目・飯田結太さんに、フライパンの選び方から材質の特徴などをお聞きしました。意外と知らないフライパンについて理解を深め、ベストなフライパンを見つけるときの参考にしてくださいね!

■ サイズの選び方

◎ 大は小を兼ねない

とりあえず大きめのフライパンを買っておけばいいと思っていませんか?大きめのフライパンを買っておけば、来客がきたときや家族が増えたときにも対応できると思ってしまうかもしれませんが、これはNG。「大は小を兼ねる」という考え方は捨てましょう。

飯田さん「フライパンが大きすぎると、火の回りが遅くなる・水分の蒸発量が多いなど、料理の完成度に影響が出てきます。また洗いにくい・片付けづらいで大変です!毎日の料理を何より優先してサイズを決めてください」

◎ フライパンのサイズの違い

フライパンのサイズは、一緒に暮らしている人数やたくさん食べる人がいるかどうかで決まります。フライパンを1枚選ぶとすれば、直径24〜28cmのいずれかで考えましょう。2人暮らしの場合、ちょうどいいサイズは26cm。一回り小さい24cmは、1人暮らしの場合だと使いやすいサイズです。大きめの28cmは3〜4人暮らしに最適なサイズですが、2人暮らしでも餃子や生姜焼きなどの焼き料理を頻繁にする場合にはおすすめです。底の面積が広いので、餃子などをたくさん置いて調理できます。

◎ サイズ違いで2枚持っておこう!

フライパンはサイズ違いで2枚持っていると何かと便利です。メインディッシュ用で大きめと、朝食用で小さめの2種類が理想的。小さめフライパンは、ウインナーや目玉焼きをパパっと作りたいときに重宝します。

飯田さん「組み合わせとしては、26cmのフライパンを持っているなら20cm、28cmのフライパンを持っているなら22cmになりますよ!」

■ 材質の種類と特徴

◎ 「鉄」はフライパンの王様

鉄はプロの料理人が愛用している人が多く、フライパンの王様ポジションです。蓄熱性が高く、全体に均一に熱が伝わらない現象である熱ブレが起こりにくい特性を持っています。焼き物や炒め物がとても美味しく作れます。錆びやすいので手入れが大変ですが、何十年も使える製品も多いので、自分のフライパンを育てていく楽しみがあります。

飯田さん「料理を美味しく作れて長持ちするフライパンをお求めなら、鉄フライパンがおすすめですよ!」

◎ 「アルミ」軽くて使いやすい

家庭にあるフライパンの材質の8割、9割がアルミになります。テフロン加工とも相性がよく、テフロン加工のフライパンの材質は、ほとんどがアルミになります。アルミは熱伝導性が良く、短い予熱ですぐに熱が行き渡るので、スピードが重要な料理に向いています。ただし、熱の入れ方によっては変形がしやすいというデメリットがあります。

飯田さん「軽くて扱いやすく、手軽に料理ができることから、主婦におすすめのフライパンと言えるでしょう!」

◎ 「ステンレス」IHキッチンに対応

ステンレスはIHキッチンの普及と共に世に出てきた素材です。IHの電磁波はかなり強く、アルミフライパンなどは変形してしまうほど。しかしステンレスはとても頑丈な素材なので、IHキッチンにも対応できます。

飯田さん「ステンレスは蓄熱性が高く、錆びにくいのが最大のメリット!食材がくっつきやすいので多少油を多めに使う必要がありますが、手入れがしやすいのできれいな状態を保ったまま使えます」

◎ 「チタン」とにかく軽くて頑丈

チタンは熱伝導性が極端に悪く、予熱に時間がかかる素材ではありますが、とにかく軽いのが特徴です。腕や肩にあまり負担がかかりません。

飯田さん「チタンは硬い材質であるため加工が難しく、その分価格帯は1万円〜と少々お高くなります。ただ手入れはしやすいので、とにかく軽さ重視!という方なら使ってみてもいいフライパンと言えます」

◎ 「銅」卵焼きが美味しく作れる

銅は熱伝導性がよく、短時間で加熱する料理を作るには優秀な素材です。卵焼きを作ることに適していて、急速に均一に熱することができるので、卵はふわふわになります。少々マニアックな素材ですが、一度チャレンジしてみてもいいかもしれませんね。

飯田さん「卵焼き器としては最高で、銅製以外のフライパンで卵焼きを作りたくないと言う料理人もいるほどです!」

■ フライパン加工の種類と特徴

◎ フッ素加工とセラミック加工

フライパンのコーティングは、フッ素加工とセラミック加工の2種類に分けられます。「テフロン加工」はフッ素加工の一種になります。

飯田さん「加工の種類によって多少の違いはありますが、基本的にはどのコーティングも食材がフライパンにくっつきにくくなり、料理が簡単にできるメリットがあります!」

◎ 料理のしやすさ重視の人に

フッ素加工は熱に弱く、1年ほどで買い替えが必要になります。一方でセラミック加工の耐熱温度は高めに設定されていますが、耐用年数はフッ素加工と変わらず1年程度。

飯田さん「正しい手入れをして火加減に気をつけて使えば、多少は長く使えるようになりますよ!」

■ 自分に合ったフライパン選びを

自分の料理スタイルに合った、フライパンのサイズや材質は見つかったでしょうか?今までは何となく選んでいたかもしれませんが、今日からは正しいフライパン選びをしてください!

◎ 取材協力

飯田結太さん
大正元年に創業された料理道具店「飯田屋」の6代目。料理グッズは8500アイテムを揃え、フライパンだけでも150種類、卵焼きサイズのフライパンも合わせると200種類も取り扱っている。客層は料理人から主婦まで幅広い。個人的にもフライパンを60枚も所有し、日々試している。

(image by PIXTA)
(著:nanapiユーザー・chomy)



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