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2017年5月18日更新

猫のワクチンや医療費はいくら?飼い始めにかかる6つのコスト

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猫の病気のサインはなかなかわかりません。体重の変化、尿の減少、食欲減退や身体を舐め続ける行動。普段一緒にいると、これらの微妙な違いになかなか気付くことができなくなってきます。飼い出した頃はマメに記録していた体重の変化もいつしかおろそかになり、ただただ猫を撫でるだけの毎日が続いたりします。

なにより猫は身体のしんどさを私達に訴える術をほとんど持っていません。この重大な事実を忘れがちになり、気がついた時には…「!」と慌てて動物病院に駆け込むことになってしまうのです。いつまでも一緒に暮らし続けるために、お金の問題で大切なことを諦めたり妥協したりすることがないように、できることはできるうちにやっておきましょう。

■ 備えあれば憂いなし

完全に憂いを打ち消すことは無理ですが、健康診断や定期的なワクチン接種・駆虫は不慮の事態を防ぐために必要です。そしてそれは猫へ注ぐ最小限の愛だと思ってください。お金が掛かるから…なんて理由で必要なことを行わないのはある意味虐待です。

◎ 猫3種混合ワクチン

価格は接種する動物病院によって多少異なりますが、おおよそ4,000円(安くても)です。ワクチンとは治療が目的ではなく、猫ウイルス性鼻気管炎 / 猫カリシウイルス感染症 / 猫汎白血球減少症に感染した際の症状を最小限に抑える予防的措置として接種するものです。他にも4種〜7種混合ワクチンと色々な種類はありますが、この3種混合ワクチンは猫の健康を考えるのならぜひ接種しておきたいところです。そしてその接種は一度で終わるものではなく一年に一度、定期的に接種する必要があります。ただし、ウイルス感染リスクの少ない完全室内飼育の場合は、ワクチンプログラムの詳細について獣医師と相談してみてください。

ワクチンには副作用が出る場合もあります。インターネットの情報だけで決めることをせず、かかりつけの動物病院で獣医師に相談して決めるようにしてください。最初のワクチン接種は、56日ルール(生後56日までは犬猫の販売を禁止する法律)とほぼ被る頃が適切ですので、猫によってはすでに接種済みの場合も考えられます。ワクチン接種すると接種証明書が発行されますので猫を譲り受ける時にしっかり受け取ってくださいね。ワクチンには一部に賛否両論あります。幸せな未来はどうやれば手に入るのか、その最初の分かれ道です。

◎ 血液化学検査

価格は検査する動物病院によって多少異なりますが、検査が13項目前後でおおよそ6,000円です。ここでは血液成分中に含まれる物質の量を検査します。腎機能、肝機能などに異常が無いかを調べられます。猫は慢性腎臓病になりやすく、その早期発見のためにも猫の日常の変化を注意深く見るとともに定期的な血液化学検査は欠かせません。血液化学検査は3種混合ワクチンを打つ定期的タイミングに合わせ、健康の維持管理を行うことが望ましいでしょう。

◎ 猫エイズ+猫白血病ウイルス+猫伝染性腹膜炎検査

価格は検査する動物病院によって多少異なりますが、おおよそ10,000円です。ここでは猫がいくつかの伝染病のウイルスに感染していないか(キャリアかどうか)を検査します。仮にこの検査で陽性(感染している)と判定されてもすべてが発症するわけではなく、そのまま一生を終える猫も沢山います。また発症しても様々な治療により生活の質を落とさずに過ごすことができますので悲観すべきではありません。

この検査は、早いうちに病気の可能性を探り、その早い段階から治療を行うことでより長く健やかに生活するという側面と同時に、ウイルスを他の猫に感染させるリスクを減らすというのも目的の一つになっています。検査のタイミングは血液化学検査と同時に行います。完全室内飼育の場合、検査は一度でよいことがほとんどですが、猫エイズ検査に陽性が出た場合、数ヶ月後に再検査をすることをおすすめします。

◎ フィラリア・ノミ予防

価格は検査する動物病院、猫の体重、薬種によって多少異なりますが、1シーズンにおおよそ8,000円〜10,000円です。定期的な駆除が望ましいですが、猫の飼育環境にもよるのでまずは掛かりつけの動物病院の獣医師に相談してペースを決めてください。特にノミやダニは室内飼育であっても繁殖できる環境が整っていれば容易に増殖します。猫が痒そうにしていたら皮膚の状態をよく調べてあげてくださいね。

ちなみに、仮にノミやダニを発見したとしても、いきなりプチッと潰してしまうとそこから卵が飛び散り次の新しい被害をもたらすことになります。捕まえたノミはガムテープに貼り付けて、最終的にはそのガムテープの接着面同士で閉じてしまえば、室内でノミが大量増殖してしまうという事態を防ぐことができますよ。

◎ 去勢・避妊手術

価格は施術する動物病院、猫の性別によって多少異なりますが、おおよそ20,000円〜35,000円です。去勢・避妊手術にはいくつかの目的があります。

・望まない妊娠から飼いきれない子猫が生まれてしまい、捨てられたり保健所やシェルターに持ち込まれたりするような事態を避ける=殺処分を減少させる
・その性別特有の病気を予防できる
・発情期特有の行動を抑えることができる
・結果として健康を保持して長寿になるケースが多い

しかし健全な猫の身体にメスを入れる是非もあるでしょう。手術は生後半年から10ヶ月くらいの間に行うのが適切なタイミングですので、それまでに判断するようにしてください。去勢・避妊手術を受ける場合、その手術代の一部が居住している自治体から助成される場合があります。その多くは「飼い主のいない猫(野良猫・地域猫)」が'対象ですが、自治体によっては飼い猫も対象となる場合があります。また、指定された動物病院でなければ助成を受けられない場合もあります。詳しくはお住まいの役所にお問い合わせください。

◎ ペット保険

猫の年齢と補償割合、年間最高補償額などによって保険料は大きく変動しますが、月約700円〜月約3,000円以上です。各動物保険会社のwebサイトには見積もりシミュレータもありますので、よく調べて検討してください。ペット保険は人間の保険と同じで、被保険者の年齢が高くなればなるほど掛け金も高額になります。絶対に必要であるとは言い切れませんが、そこはもの言えぬ猫。その自身のコンディションを私達に的確に伝える術がありません。備えあれば憂い無し。決断するなら猫が若いうちに。そして手に入る安心と猫を愛する自分の自尊心は、払った保険金以上に大きいものであることに間違いはありません。

◎ ずっと一緒にいるために

今回ご紹介した掛かる経費は例であって、それより高くなるケースも考えられます。猫との生活にはお金もかかりますが、それは幸せを可視化するために必要なコストなのです。ある程度、健康と寿命はお金で得ることができます。定期的に欠かせない検査や治療を施すことに必要なお金は、そのままその猫に注ぐ愛の重さかもしれません。

【※金額は監修獣医が定める「全国平均値」の参考値段です。】

◎ 監修協力

ますだ動物クリニック院長・増田国充先生

2001年に北里大学獣医畜産学部(現獣医学部)獣医学科を卒業、獣医師免許取得。愛知県や静岡県の動物病院に勤務後、2007年にますだ動物クリニックを開院。西洋医療だけでなく、漢方や鍼灸をはじめとした東洋医療を取り入れた獣医療を行っている。

(image by nanapiネコ部)
(著:猫ニワカ先生)



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