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リオ五輪:バドミントン競技の基礎知識と注目選手
オリンピックで行われる競技「バドミントン」についての基礎知識を紹介します。
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■ どんな競技
◎ 試合人数
シングルス競技であれば1対1の計2名、ダブルス競技であれば2対2の計4名で行われる競技です。
◎ 概要
バドミントンは、ネットで二つに分けられた長方形のコートの両側にプレーヤーが対面し、シャトル(シャトルコック)と呼ばれる羽がついたコルクをラケットを使って打ち合うスポーツです。相手のコート内にシャトルを落とせば得点となり、一定の得点を先取することで勝者となります。もともとはインドでの遊びだったものが、イギリス人の兵士が本国に持ち帰ってバドミントンというスポーツに発展しました。現在はマレーシアに本部を置く世界バドミントン協会(BWF)が国際大会の運営、ルール改正、世界ランキングの発表を行なっています。
◎ 主なルールと禁止行為
・ウエストより上からのサーブ、またはラケットを水平より上向きにしてのサーブ
これは反則行為にあたり、相手の得点になります。
・体の一部またはラケットがネットに触れる、超える
中央のネットに触れたり超えてしまうと相手の得点となります。
・シャトルが体に触れる
シャトルが体、または服に触れても相手の得点となります。
■ 勝敗の決着方法
試合に制限時間は無く、ポイント制で勝敗が決められます。ネットの向こう側の相手のコート内(ライン上を含む)にシャトルを落とせば1点を得ます。シャトルを最初に打つ(サーブする)選手は直前に得点を得た選手になります。シングルス、ダブルス競技はともに21点を先取した方がそのゲームを取った事になります。そして、先に2ゲームを取った方が勝者となります。ただし、得点が20対20になった場合は延長戦となり、どちらかが相手の得点に2点差をつけるか、30点目を先取したほうが勝者となります。
■ 種目
◎ シングルス
シングルス競技は1対1の計2名で対戦する競技です。男子シングルス、女子シングルスの種目があります。相手を動かしてスペースを作り、そこにシャトルを落とすというのが基本の戦略になります。個人のテクニックと戦略が見どころです。
◎ ダブルス
ダブルス競技は2対2の計4名で対戦する競技です。コートの広さがシングルスよりも広くなっています。こちらも男子、女子で種目があります。シングルスに比べてラリーの応酬が速く、スピード感のある競技が見どころです。
◎ ミックスダブルス
ミックスダブルスとは男性選手と女性選手がペアを組んで、2対2の計4名で対戦する競技です。基本的に男性選手のほうが戦力が高いとみなされているので、女性選手を上手くカバーをするような戦略を取ります。女性は前衛の位置をキープし、男性は後衛の位置から広い範囲をカバーするようなフォーメーションで試合を展開していくのが一般的です。
■ 日本におけるバドミントン
日本のバドミントンの競技人口は増加の傾向にあり、約24万人の競技人口がいます(平成22年現在)。1946年に日本バドミントン協会が発足し、1950年に国際バドミントン連盟への加盟がきっかけとなって、現在まで急速にバドミントンが普及する運びとなりました。過去の国際大会の実績では、実験的に実施する公開競技という競技枠で、1972年のミュンヘンオリンピックの女子シングルスで中山紀子選手が金メダルを獲得した実績があります。2008年の北京オリンピックでは男子ダブルスの舛田圭太選手・大束忠司選手ペア、女子ダブルスの前田美順選手・末綱聡子選手ペアがベスト4、小椋久美子選手・潮田玲子選手がベスト8という成績を残しています。2012年のロンドンオリンピックでは、女子ダブルスの藤井瑞希選手・垣岩令佳選手の「フジカキ」ペアが決勝進出を果たし、日本初のバドミントン競技での銀メダル獲得を決めています。
■ 世界のバドミントン
バドミントンは1972年のミュンヘンオリンピック、1988年のソウルオリンピックでは、公開競技として行われましたが、1992年のバルセロナオリンピックより正式競技種目として採用されました。現在の主な強豪国は、中国を筆頭として、韓国、インドネシア、マレーシア、デンマークそして日本等の国になります。
■ リオ五輪での金メダル候補・注目選手
◎ 奥原希望(おくはら・のぞみ)
リオ五輪で日本初の金メダルをもたらしてくれるのではないか、と期待されているのが奥原選手。世界ランキングは5位と十分メダル圏内です。156cmと小柄ですが、国内試合、国際試合でも優勝経験多数。体型が苦にならないほどのスピードを武器に対戦相手と渡り合います。まだ21歳なので、リオのみならず東京五輪でも活躍が期待されています。若きホープに乞うご期待!
◎ 佐々木翔(ささき・しょう)
バドミントンといえば、日本代表選手が闇カジノ賭博に足を運んでいたとして代表を外された事件があったのは記憶に新しいですね。その選手に代わって代表となったのが佐々木選手です。リオ五輪に出場できなければ引退しようと考えていた佐々木選手ですが、いきなり降って湧いたような五輪出場。しかも喜ばしい話ではない…というわけで複雑だったようですが、「周り(の見方)が変わっただけで、自分のやることは変わらない。全力で行くだけです」と語っています。世界ランキングは27位と高くはありません。年齢も33歳とバドミントン選手としては高齢。しかし、経験値は高い選手ですので、期待できないなどとは決して言えません。
◎ 髙橋礼華(たかはし・あやか)/松友美佐紀(まつとも・みさき)
この2人はダブルスの選手です。小学校時代は文通という古風な手段で友情を育んでいた仲だそうで、高校時代からペアを組み始めたとのこと。仲の良さがプレーにも反映されたのか、現在世界ランキング1位!このペアは「タカマツ」と呼ばれているそうで、もし五輪で金メダルをとったら高松市から祝電が来る、という情報も。ぜひ金メダルを獲得してネタではなく現実にしてほしいですね!
■ 参考
・ロンドンオリンピック2012 バドミントン - JOC
・公益財団法人日本バドミントン協会
・バドミントン - Wikipedia
・バドミントンルール百科
(著&編集:nanapi編集部)
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