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今や日本では入手困難!「タイガーバーム」の意外な使い方
「タイガーバーム」をご存知でしょうか?虎の絵が描かれた六角形の小瓶が特徴的な塗り薬です。家に置いてあったという記憶があったり、東南アジアの旅行土産にもらったりした人は多いでしょう。現在は日本では発売されていないのですが、シンガポールやタイ、香港ではポピュラーな塗り薬になります。タイガーバームにいったいどんな効能があるのか?どこで手に入るのか?疑問の数々を検証してみましょう。
■ タイガーバームは外用消炎鎮痛剤
タイガーバームは、シンガポールで製造販売されている軟膏の商品名です。ビンの中身は、皮膚に塗るタイプの消炎鎮痛剤なのです。フタを開けると、すーっとした良い香りがします。タイガーバームには、白と赤の2種類があり、それぞれ成分の比率が異なっています。
◎ 白いタイガーバームの成分
白いタイガーバームは冷感タイプ。カンファー(樟脳)には、消炎・鎮痛作用があります。ユーカリオイルは、殺菌・消炎作用があり、古くから医薬品として利用されています。加えてメントールは、皮膚に塗るとひやっとした清涼感が感じられます。
・カンファー25.0%
・ユーカリオイル13.7%
・メントール8.0%
・クローブオイル1.43%
◎ 赤いタイガーバームの成分
赤いタイガーバームは温感タイプ。カンファー(樟脳)とメントールには消炎・鎮痛作用、カユプテ・クローブ・カッシアオイルには、抗菌・消毒作用もあります。カッシアオイルはチャイニーズシナモンと呼ばれ、シナモンとよく似た香りが特徴です。血行をよくする働きがあります。
・カンファー25.0%
・メントール8.0%
・カユプテオイル7.0%
・ミントオイル6.0%
・クローブオイル5.0%
・カッシアオイル5.0%
■ タイガーバームの活用法
タイガーバームは生活のさまざまなシーンで活用することができるので、薬箱にひとつ置いておくと便利です。
◎ 肩こり・筋肉痛の緩和
スマホやパソコンを長時間使うと肩がこりますね。肩こりの原因は、血行障害と筋肉の緊張があげられます。タイガーバームの成分であるカンファーには、痛みを抑えて血行をよくする働きがあるので、症状の緩和が期待できます。マッサージもかねて、よく塗り込むように使うのがおすすめです。筋肉痛や打ち身にも同じように使うことができます。
◎ 虫除け・虫刺されに
ユーカリオイルの入った白いタイガーバームは、虫除けにも使われます。天然由来の成分なので、皮膚に直接塗っても安心ですね。また、カンファーには冷感効果があり、メントールに似た清涼感と、わずかですが局部麻酔に似た働きもあります。虫に刺された後に塗るのもよいでしょう。ただし、掻いた後の擦過傷には染みてしまうので、注意が必要です。もともと皮膚の弱い人や小さなお子さんは、一度にたくさん塗らずに様子をみてください。
◎ 軽い頭痛やリフレッシュに
軽い頭痛がした時には、こめかみに少し塗ってみてください。頭痛の原因はさまざまですが、ストレスや筋肉の緊張からくるものであれば、血流を良くし、緊張をほぐすことで改善が期待できます。すーっとする爽やかな香りは気分をリフレッシュさせてくれます。
■ タイガーバームはどこで購入できるのか?
家の薬箱にひとつは常備しておきたいタイガーバーム。いったいどこで買うことができるのでしょう?実は、現在日本の薬局やドラッグストアでは販売されていません。かつては医療品メーカーの龍角散が日本での販売製造権を持ち、日本向けに成分調整した製品を販売していました。その後、2015年8月に別会社に販売製造権が譲られたのですが、こちらでは現在、販売製造が行われていないのです。タイガーバームを入手したい場合は、海外製品をネットで購入することができます。白や赤の他にも、匂い控えめのチューブタイプの製品もあります。お好みで試してみてはいかがでしょうか。
(image by Pixabay)
(著:nanapiユーザー・tesuko 編集:nanapi編集部)
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・【元記事】今や日本では入手困難!「タイガーバーム」の意外な使い方