朝起きたときに、顔にニキビのような吹き出物が出来ていると、女性の皆さんであれば特にブルーな日になってしまいますよね。そもそもなぜ顔に、このような吹き出物が出来てしまうのでしょうか。その理由には、腸内環境が関わっているのです。

■ 吹き出物ができる理由

胃で消化された食物は、小腸でさらに消化されて栄養のほとんどを吸収し、大腸で水と一部のビタミンを吸収しています。腸が不調になってくると、必要な栄養が全身に行き渡らず肌が荒れてきます。その典型例が便秘です。便秘になると、体外に排泄せれるはずの毒物が腸内にとどまってしまいます。腸のが荒れ始め、血液急に毒素が溜まるようになります。排泄するところがなくなったことで、皮膚の表面に吹き出物やニキビ、ひどくなるとアトピー性皮膚炎という形で毒素を出すようになります。

■ 便秘による腸内環境の乱れ

私たちの腸内細菌は、大腸に多く存在し約500種類の細菌が100兆個以上存在すると言われています。正常な腸内では、体に良い菌は保持されて、悪い菌だけが外へ出されるような仕組みが作られています。腸内では善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3種類に別れており、その比率は「善玉菌：悪玉菌：日和見菌=2：1：7」と言われています。便秘は、この腸内環境を乱し善玉菌が減少して、悪玉菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。

悪玉菌は、腸内で主に動物性タンパク質を餌にし腐敗を起こし、アンモニアやスカトール、発がん物質のフェノール、硫化水素などさまざまな有害物質を作りだします。これらの有害物質の一部は肝臓で解毒されますが、肝臓に負担をかけさせて肝臓を弱らせてしまいます。これにより、肝臓の機能が弱まることによって解毒作用が間に合わずに有害物質が体内に巡り、血液が汚れたままの状態になってしまいます。このような状態になるとニキビや肌荒れの原因となってしまいます。また肝臓に負担をかけるので肝臓に貯蔵されるべき栄養素が足りなくなる可能性もあり、血液の質の低下につながります。

■ 食事による便秘改善法

便秘改善には、善玉菌を増やすことが最重要になっていきます。善玉菌を増やす食事としては、発酵食品と食物繊維を中心とした「和食」が良いと言われています。他にも、善玉菌の餌になり増殖を促す「オリゴ糖」や、ごはんに含まれるでんぷんが、冷ご飯にすることで不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の特性を持った「レジスタントスターチ」を生成しすることで便秘解消につながります。

善玉菌そのものを摂取するのもいいことです。ただ知っていただきたいのが、日本のヨーグルトは、物によって砂糖などの糖分が多く含まれていることあります。過剰な糖質は悪玉菌に優位に働きやすくなります。生きて腸まで届く乳酸菌入りのヨーグルトも出ていますが、善玉菌自体が1週間で外へ出てしまいますので継続的な乳酸菌摂取を考えるとあまり良い方法ではないかもしれません。また、牛乳に含まれる乳タンパクは、腸に大きな負担をかけることが分かっています。乳製品を止めることも便秘対策になることも知っておきましょう。

■ まとめ

女性の皆さんは特に女性ホルモンの影響もあり、人によっては生理周期によって便秘になりやすい時期があるかもしれません。そんな時は、出ないことに不安がらずにその時期が過ぎたら元に戻ることを知っておきましょう。吹き出物は、体の毒素が多いことを教えてくれているサインですので、生活を見直して少しずつ改善していくように心がけましょう。

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（著：nanapiユーザー・noko 編集：nanapi編集部）